アーティスト思考

こんにちは、じぶんじくのKouです。

今日はアーティスト思考の全体像について書いてみたいと思います。

 

そもそもアーティスト思考とは何か?

 

結論から言うと「自分自身の人生テーマを定義し、自分軸に表現または意思決定をする思考法」のことです。

具体的には以下の3つの要素の掛け合わせとなります。

 

【人生のテーマ】 × 【表現の強み】 × 【行動探求】

 

「人生のテーマ」を定めるところが、アーティスト思考のオリジナリティとなります。

これらを更に分解していくと以下のようになります。

 

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4象限+1で構成されていて具体的には以下の通りです。

 

  • 想像(実際に知覚に与えられていない物事を、心の中に思い浮かべること)
  • 知覚(感覚器官を通じて、外界の事物を見分け、とらえる働き。視覚・聴覚・嗅覚(きゅうかく)・味覚・触覚など)
  • 組替(一度組んだものをとりやめ、別のまとめ方で改めて組む。また、 組み合わせを変える。編成し直す)
  • 表現(心に思うこと、感ずることを、色・音・言語・所作などの形によって、表し出すこと。その、表した形)
  • 探求(ある物事の真の姿・あり方をさぐって見きわめること)

 

アーティスト思考は制作活動を行うときにこれら4象限+1の領域を行ったり来たりしながらアート作品を生み出していくことになります。

 

よくある質問として、デザイン思考と何が違うのか?と言われます。

 

アートとデザインの違いを一言で表現すると「アート≒問題提起」「デザイン≒問題解決」と分けることができます。

 

アーティスト思考の「知覚」「組替」「表現」「探求」においてはデザイン思考と重なっている部分もありますが、「想像」の領域はアーティスト思考だけであると私は考えています。

 

デザイン思考は、外側にある事象(知覚)と事象(知覚)の差分からあるべき姿と現状のGAPを特定し、人間中心設計で体験を創り出していく思考法です。

 

一方でアーティスト思考は個人の内面(想像)と外側の事象(知覚)とのGAPから自分なりのテーマを導き出していく方法です。

 

ここがアーティスト思考とデザイン思考の大きな違いとなります。

 

アーティスト思考は、直接的には必ずしも問題解決につながる訳ではなく、ビジネスになりにくいという側面もありますが、「自分はどう在りたいのか」「自分は何をしたいのか」、つまり「Well-Being」と「Well-Doing」の発見にとても役に立つツールです。

 

「個の時代」となった令和において、自分の「人生のテーマ」を発見し、それに沿って生きていくことは需要なことだと考えています。

 

ぜひ、ご自身の「Well-Being」と「Well-Doing」を発見して充実した日々を生きていきましょうね。

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

過去から学び、未来を見据えて、現在を懸命に生きていきましょう!